【ETF】VOOとは?配当金や株価・チャート推移、構成銘柄などを分かりやすく解説

vooとは お金
  • 「VOOって最近よく聞くけどどんな特徴があるの?」
  • 「初心者が買っても良いのかな?」

このようなお悩みを解決します。

この記事の内容

  • VOOはS&P500指数に連動するETF
  • 経費率が0.03%で取引コストを抑えられる
  • 過去は右肩上がりに成長している

VOOはアメリカの資産運用会社「バンガード社」が提供するETFで、S&P500をベンチマークにしています。

VOOの株価はチャートを見る限り右肩上がりに推移していますが、投資対象としておすすめなのでしょうか?

この記事では、VOOに投資するうえで知っておきたい特徴やこれまでの株価推移、構成銘柄などを解説します。

VOOとは【概要】

VOOはアメリカの代表的な企業500社を指数化した「S&P500指数」に連動する米国ETFで、正式名称は「バンガード・S&P500 ETF」です。

VOOの概要は以下の通りです。

名称 バンガード・S&P500 ETF
運用会社 バンガード
市場 NYSE ARCA
ベンチマーク S&P500
経費率 0.03%
直近配当利回り 1.53%
基準価額 410.59USD
純資産額 約2756億 USD

VOOを運用しているのは、大手資産運用会社の「バンガード社」です。VOOのほかにもVTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)やVIG(バンガード・米国増配株式ETF)などのETFを展開しています。

VOOの直近の配当利回りは1.53%で、値上り益も狙えつつ、配当も期待できる優秀なETFです。

現在のVOOの株価は約410ドルであり、約47,000円あればVOOに投資できます。

ちょっと高く感じる方は、後ほど紹介するS&P500に連動する投資信託の利用も検討してみてください。

ETFとは

ETFとは、「Exchange Traded Fund」の略称で、日本語では上場投資信託と言います。

ETF自体が数多くの銘柄(企業)を含んでいるため、1つのETFに投資するだけで複数の銘柄に投資した場合と同じ分散効果が得られます

ETFと通常の投資信託の違いは以下の通りで、リアルタイムで売買を行なえる点が大きく異なります。

ETF 一般的な投資信託
上場 ×
価格 リアルタイムで変動 1日1回の基準価格
取引機会 取引所の取引時間内 1日1回
最低取引金額 1単元〜 100円〜

似ているようでこのように大きな違いがあります。

S&P500指数とは

VOOのベンチマークであるS&P500は、ニューヨーク証券取引所やNASDAQなどに上場している企業から代表的な500銘柄を時価総額で加重平均した指数です。

そのため、S&P500に連動するファンドに投資すれば、アメリカの主要企業500社へ投資しているのと同じ効果が期待できるのです。

ここ最近では若年層の投資意欲も高く、つみたてNISAでS&P500に連動する投資信託に投資する人も徐々に増えています。

つみたてNISAについて詳しく知りたい方は「【解説】NISAとつみたてNISAの違いとは?どっちが得なの?」の記事を参考にしてください。

≫≫S&P500とは?投資信託/ETFやチャートと共にわかりやすく解説!

VOOの構成銘柄

VOOはS&P500をベンチマークに運用しています。

以下では、VOOを構成している上位10銘柄をご紹介します。

ティカカー 企業 組入比率
AAPL アップル 7.09%
MSFT マイクロソフト 6.08%
AMZN アマゾン 3.40%
GOOGL アルファベットA 2.12%
TSLA テスラ 1.98%
GOOG アルファベットC 1.98%
FB メタ・プラットフォームズ 1.93%
NVDA エヌビディア 1.59%
BRK.B バークシャー・ハサウェイ 1.49%
JNJ ジョンソン・エンド・ジョンソン 1.18%

GAFAMを中心として、世界を代表する企業がずらりと並んでいますね。

500社あるのに、上位10銘柄だけで30%近く占めています!

S&P500は500社に均等に投資する指数ではなく、時価総額加重平均を採用しています。

時価総額加重平均とは、時価総額が大きい銘柄には大きく投資して、時価総額が小さい銘柄には少しだけ投資する方法のことです。

つまり、時価総額が大きい大企業ほど「S&P500」にたくさん組み込まれていることになります。

VOOの株価推移【チャート】

きれいな右肩上がりです。VOOがここまで大きく成長してきたのには、理由があります。その理由を以下で解説していきますね。

米国の経済成長力が高い

VOOはS&P500をベンチマークにしているため、S&P500の構成企業の株価が上がるとVOOの株価も上がることになります。

S&P500は米国株式市場の時価総額の約80%をカバーしており、GAFAMなど世界を代表する企業が組み入れられています。

また、2020年に発生したコロナショック時を見てもわかる通り、世界的な株安局面が来た時でも、米国経済はいち早く回復しました。

力のある企業があるうえ、米国の政策がマッチすることで米国の経済力が力を発揮し、S&P500指数も連動して成長していったのです。

構成銘柄が常に入れ替わる

S&P500は独自の委員会で話し合いが行われ、四半期ごとに銘柄の入れ替えを行います。

2020年には、イーロンマスク氏が率いる電気自動車大手のテスラがS&P500に採用されて話題となりました。

なんでそんなに入れ替えを行うの?

時代の流れや各企業の業績、今後の見通しなどを総合的に判断し、米国の主要業種の主要企業をカバーできているか見極めるために頻繁に入れ替えが行われます。時代に合わせて構成銘柄を入れ替えることで、 米国株式市場全体の時価総額比率の約8割をカバーできるよう調整されています。

VOOの今後の見通し【予想】

2022年、米国ではコロナショック時に発動した量的緩和政策を終了させ、利上げを実施しようとしています。

これまで市場にあった潤沢なマネーが減り、利上げが行われることで成長重視のグロース株は売られやすくなる傾向があります。

VOOのベンチマークであるS&P500はハイテク企業であるグロース株が多いため、VOOの株価も上がりにくいと考えられます。

投資するかはそれぞれの判断となりますが、今後S&P500指数が成長すると期待するのであれば、今のうちからコツコツと投資をしておくことをおすすめします。

VOOに投資するメリット・デメリット【注意点】

VOOに投資するのであれば、知っておきたい特徴がいくつかあります。

  • 分散投資ができる
  • 経費率が安い
  • 配当金がもらえる
  • 少額投資はできない

以下で詳しく解説します。

分散投資ができる

投資をする上で大事なことは、分散投資を行い、リスクを最小限に抑えることです。

ただ分散投資をするために、何十社もの決算状況や市場状況について確認するのは、時間的にも難しいでしょう。

VOOは投資対象となる企業がアメリカを代表する「勢いのある500社」なので、VOOに投資するだけで分散投資ができます

仮に500社のうち1社の株価が低迷しても、ほかの銘柄にも分散投資していることから株価が大きく下がってしまうリスクが減り、安心して資産運用できます。

経費率が低い

VOOの経費率は年率0.03%と業界最安水準。なので、取引コストを抑えながら運用できるのもメリットです。

経費率とは、投資商品(今回ならVOO)の運用に必要な経費で、自身が投資している金額に基づいて自動で支払いされます。

例えばVOOに100万円投資している場合、1年間で300円の経費がかかります。

500社もの企業に自動で分散投資してくれることを考えたら、経費率0.03%はかなり低いと言えるでしょう。

配当金がもらえる

VOOに投資することで、配当金がもらえます。

配当金はうれしいですよね!

VOOの直近配当利回りは1.53%で、ETFで得られた配当金は再投資されず、指定口座へ振り込まれます。

運用中に定期的にキャッシュを手に入れたい方はおすすめです。

少額投資はできない

VOOの現在の価格は約410ドルなので、日本円で約47,000円が必要です。

投資初心者の方など、いきなり47,000円を投資するのは勇気が要りますよね。

そのような方は投資信託を利用することをおすすめします。投資信託であれば、100円から投資でき、配当金を受け取らずそのまま再投資することもできます。

 そう!複利効果を活かした投資ができます。

ただその分、ETFよりも手数料が高くなるため、注意が必要です。

ETFと投資信託

  • ETFがおすすめな人:経費率を下げたい人や配当金は自由に使いたい人
  • 投資信託がおすすめな人:少額投資をしたい人や配当金は再投資に回したい人

VOOに投資する方法

VOOに投資する方法には「現物取引をする」と「CFD取引をする」の2種類があります。

「現物取引は分かるけど、CFD取引ってなに?」

CFD(Contract For Difference)取引とは、株式、商品、経済指数、先物など、あらゆる金融商品を差金決済で行う取引のことです。

現物取引のように、現金で株式を購入して保有し、売却するような現物の売買は発生しません。

SBI証券【10銘柄の買付手数料無料】

SBI証券はネット証券国内株式個人取引シェアNo.1を誇る人気のネット証券です。

2022年3月14日時点で5,135件もの米国株式を取り扱っており、大型銘柄からIPO銘柄、中小型銘柄などバリエーションも豊富です。

VOO・VTIなど米国ETFのラインナップも充実しているので、あなたの欲しい銘柄がきっと見つかりますよ。

また、米国株を毎月好きな日に自動買い付けできる「米国株式・ETF定期買付サービス」も利用できます。

時間がなくて定期的に買い付けるのを忘れそうという人も、はじめに「設定株数」または「設定金額以内の単元株」を設定するだけで手軽に米国株へ投資できますよ。

「SBI ETF セレクション」というプログラムもあり、中長期の資産形成に適した米国ETF10銘柄の買付手数料が無料、専用ページでの投資情報も豊富に用意されています。

ちなみに買付手数料が無料なのは以下の10銘柄となります。

ティッカー 銘柄
VT バンガード トータル ワールド ストック ETF
VTI バンガード トータルストックマーケット ETF
VOO バンガード S&P 500 ETF
EPI ウィズダムツリー インド株収益ファンド
QQQ インベスコ QQQ トラスト シリーズ 1 ETF
SPYD SPDR ポートフォリオ S&P 500 高配当株式 ETF
AGG i シェアーズ コア 米国総合債券市場 ETF
VGT バンガード 米国情報技術セクター ETF
GLDM SPDR ゴールド ミニシェアーズ トラスト
IYR i シェアーズ 米国不動産 ETF

SBI証券のETF稼働口座・積立利用口座の大きな上昇からも、投資家からの人気が見て取れますね。

楽天証券【15銘柄の買付手数料無料】

楽天カードとの相性やキャンペーンの豊富さなどが人気の楽天証券。「2022年オリコン顧客満足度 ネット証券ランキング」で2年連続1位になるなど、勢いがある証券会社です。

楽天グループの証券会社ということで、楽天ポイントを使ったり貯めたりしてオトクに投資を始められるのが嬉しいですね。

取り扱い米国株は4,760銘柄と、充実した品揃えを展開しています。

特定口座NISA口座にも対応しているため、気軽に米国株投資に挑戦することが出来ます。

また、楽天証券でもアメリカ株積立が利用でき、ETFも積立購入が可能です。

楽天ポイントを使って買い付け設定もできるので自己資金を抑えることができ、より気軽に投資を始めることができます。

楽天証券ではSBI証券よりも多い、米国ETF15銘柄の買付手数料が無料となっているので、以下の15銘柄に投資したい人は口座開設しておきましょう。

ティッカー 銘柄
QQQ インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF
SPYD SPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF
VGT バンガード 米国情報技術セクター ETF
EPI ウィズダムツリー インド株収益ファンド
AGG iシェアーズ コア 米国総合債券市場 ETF
IYR iシェアーズ 米国不動産 ETF
VT バンガード®・トータル・ワールド・ストックETF
VOO バンガード・S&P 500 ETF
VTI バンガード・トータル・ストック・マーケットETF
SPY SPDR S&P 500 ETF
RWR SPDR ダウ・ジョーンズ REIT ETF
GLDM SPDR ゴールド・ミニシェアーズ・トラスト
AIQ グローバルX AIビッグデータ ETF
FINX グローバルX フィンテックETF
GNOM グローバルX ゲノム&バイオテクノロジーETF

IG証券

45年以上の歴史を持ち、世界中で約24万人以上が利用している大手証券会社のIG証券。

IG証券ではVOOを始め、17,000以上の銘柄のCFD取引を行えます。

CFD取引では、現物を実際に保有せずに取引できるため、下落相場でも利益を出せる売り注文からの取引ができます。

【まとめ】VOOとは

S&P500に連動するVOOに関する情報を中心に、メリットやデメリットについて解説してきました。

最後に、本記事でもっとも重要なポイントを3つまとめます。

  • VOOはS&P500指数に連動する米国株ETF
  • 経費率が0.03%で取引コストを抑えられる
  • 過去は右肩上がりに成長している

VOOのベンチマークであるS&P500指数に投資することで、 アメリカの主要企業500社へ投資しているのと同じ効果が期待できます。そのため、今後もアメリカ経済が成長していくと考えている人は、VOOに投資するのも選択肢の1つです。

ただ、投資の世界では何が起こるのかがわからないため、今回紹介したリターンが得られないことも頭に入れておく必要があります。

VOOに投資しようとしている人は、 今のうちにCFD取引ができるIG証券でも口座開設しておきましょう。

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