みなさん、色にはいろんな心理効果があることを知っていましたか?
その場にあった適切な色を取り入れることで、その後の結果が大きく変わるのです。
今回は、そんな色選びをファッションに関連付けて解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
色による心理効果(ファッション)
まず、色による心理効果を知っておきましょう。
【赤】熱、強さ、興奮
【青】冷たい、涼しい、賢い
【緑】安心、安定、癒し
【茶】自然、温もり、落ち着き
【紫】セクシー、不安、神秘的
【ピンク】幸福感、安心感
【白】無垢、純粋、潔白、神聖
【黒】暗黒、孤独、恐怖
【グレー】不安、曖昧、迷い
なんとなく皆さんもイメージはあったのではないでしょうか。
【赤】情熱、強さ、興奮
赤は、「情熱」、「強さ」、「興奮」などの意味を持っています。
情熱、強さ、興奮
与えるインパクトが強い色なので、前向きな印象を与えることができますが、間違えて使うとマイナスなイメージが強く出てしまうので、使い方には注意が必要です。
上手に使うことで、元気を与えたり、気分を高揚させたりなどの効果があります。
【青】冷たい、涼しい、賢い
青には、「冷たい」、「涼しい」、「賢い」といった印象を与える効果があります。
冷たい、涼しい、賢い
少しネガティブな意味もありますが、澄んだ青のイメージから広大、誠実、自由などポジティブな印象を与える色です。
気持ちを落ち着かせたり、相手を爽やかな気持ちにさせたりする効果が青にはあります。
【緑】安心、安定、癒し
緑には、「安心」、「安定」、「癒し」といった印象を与える効果があります。
安心、安定、癒し
木や森など大自然を連想させる色でもあるので、気持ちを穏やかにさせてくれたり、心をリラックスさせてくれる効果があります。
落ち着いた緑は控えめな色味であり、他の色とバランスがとりやすいので、コーデにおすすめの色です。
【茶】自然、温もり、落ち着き
茶色には、「自然」、「温もり」、「落ち着き」といった印象を与える効果があります。
自然力、温もり、落ち着き
彩度は低いものの、暗い印象はあまりなく、どこか温かみ感じるのが茶色。
そんな茶色には緊張を和らげたり、温もりを感じさせたり、信頼を与える効果があります。
【紫】セクシー、不安、神秘的
紫には、「セクシー」、「不安」、「神秘的」といった印象を与える効果があります。
セクシー、不安、神秘的
紫は、このように一言で表現出来ないような不思議な色で、興奮を落ち着けたり、感性を刺激したり、個性を感じさせる効果があります。
【ピンク】幸福感、安心感
ピンクには、「幸福感」、「安心感」を与える効果があります。
幸福感、安心感
このように母性の色でもあるピンクは幸福感や安心感があるので、攻撃性や怒りを抑制する効果があります。
【白】無垢、純粋、潔白、神聖
白には、「無垢」、「純粋」、「潔白」、「神聖」といった印象を与える効果があります。
無垢、純粋、潔白、神聖
白は、すっきりしたイメージを与え、軽やかな印象を演出する効果があります。
光を透過する白は、実は健康には1番良い色とされています。
【黒】暗黒、孤独、恐怖
黒には、「暗黒」、「孤独」、「恐怖」といった印象を与える効果があります。
暗黒、孤独、恐怖
そんな一方、引き締まった色合いなので、シック、高級、重厚圧というイメージを与えることもあります。
気持ちを引き締める、不安感を与えるなど、使い方も捉え方もさまざま。いろんな演出を楽しめる色でもあります。
【グレー】不安、曖昧、迷い
グレーには、「不安」、「曖昧」、「迷い」といった印象を与える効果があります。
不安、曖昧、迷い
主張の強くない色なので、気持ちを落ち着かせたり、シンプルで洗練されたイメージを与える効果があります。
色彩心理による色の効果
色そのものが与える印象を覚えたら、その色がどんな効果をもたらすか、反対の色味と合わせて覚えておくと、ファッションコーデでは役に立ちます。
進出色/後退色
- 進出色:赤、オレンジ、黄
- 後退色:青、緑
進出色とは、前に飛び出しているように見える色であり、赤や橙、黄などの明るい色が多いです。インパクトが強く、印象に残りやすくなります。
一方、後退色は、青や青緑などの色で、後ろに下がっているように見えるのが特徴です。主張しすぎず、落ち着いた印象を与えます。
膨張色/収縮色
- 膨張色:白
- 収縮色:黒
膨張色は、同じサイズでも大きく見える色です。着太りしますので服選びの際はそこも頭に入れておきましょう。
一方、収縮色は本来より小さく見えます。これは色の明度が要因であり、明度の低い色が明度の高い色を強調することで起きるのです。例えば、白黒のボーダー柄は白が強調されやすく、実際よりも膨張して見えやすいです。
陽気/陰気
- 陽気:赤、黄、緑
- 陰気:彩度が低い色
明度と彩度が高いと明るい印象を与え、陽気なイメージをもたらしやすいです。黄や黄緑、青などは陽気な色で、前向きなイメージを与えます。
一方、明度と彩度の低い陰気な色は、落ち着きや暗さを感じやすいのが特徴です。
興奮色/鎮静色
- 興奮色:赤やオレンジ
- 鎮静色:青、緑、茶
赤やオレンジなどは興奮色で、気持ちを高ぶらせる効果があります。
一方、鎮静色は青、緑などが該当し、心を落ち着かせる効果がある色です。
派手/地味
- 派手:彩度の高い色
- 地味:彩度の低い色
派手、地味というイメージも色による影響です。
紫や黄、黄緑など彩度の高い色は、派手な印象を与えます。彩度の低い色は地味なイメージを持ちやすいです。
重い/軽い
- 重い:ネイビー、ダークグリーン
- 軽い:イエロー系
明度の高低は、色の重み、軽さに影響を与えます。
明度の低い暗めな色は、重たく感じる場合が多いです。黒やネイビー、ダークグリーンなどは重厚感があるでしょう。
一方、明度の高い色には軽やかな印象があります。黄や黄緑などが、主な軽い色の例です。
強い/弱い
- 強い:原色系
- 弱い:パステルカラー
色から感じるインパクトは、色の強弱によって感じています。赤や青などの濃い色は強さがあり、印象にも残りやすいです。
淡いパステルカラーは弱い色に含まれます。濃い色よりインパクトが薄く感じるものの、さりげなさや爽やかさなどのプラスの印象も与えられる色です。
柔らかい/硬い
- 柔らかい:パステルカラー
- 硬い:濃い色
パステルカラーは、柔らかい色と捉えられることもあります。淡い色合いはほぐれた印象があり、柔らかさや優しさを演出することが可能です。
濃い色は硬い色と感じる場合があり、明度が低いほど硬さが際立ちます。
モテる色選び
正直、モテる色というのはありませんが、色にはこれまでお伝えした印象を与える効果があるため、うまく使い分ける必要があります。
失敗したくない人は、まず白黒ベースでコーディネートをし、好きな色を1色足し、「白と黒+1色」のコーディネートを試してみてください。白と黒がベースにあるなら、残りの1色に何色を持ってきても、スタイルが決まります。
全体の色数を「3色」までに抑える
全体の色数を「3色」までに抑えることで、誰でも簡単に、「外さない色選び」ができるのでぜひ明日からチャレンジしてみてください。
コーデ全般についてはこちらの記事で解説しています。