- 「日本株投資で利益を出したい」
- 「国内企業のおすすめ高配当株は?」
このようなお悩みを解決します。
- 高配当株の目安は配当利回り4%以上
- 海運業界や建設業界が高配当株に多い傾向
- 配当だけでなく業績や成長性も考えよう
将来に備えて資産形成を始める人が増加しており、中でも身近な有名企業に投資できる国内株式が人気です。
とはいえ実際に国内株投資をスタートしたくても、どの企業の株を買えば良いのか悩んでいる方も多いはず。
そこで今回は、今注目したい日本のおすすめ高配当株をわかりやすく解説していきます。
高配当株とは
高配当株の定義は明確に決まっていませんが、一般的に配当利回り(一株当たりの年間配当金÷現在の株価)が高い株式を指します。
配当利回りは4%以上が高配当の基準とされやすく、もらえる金額も多いことから投資家の人気を集めています。
とはいえ高配当株で重視されるのは配当利回りの高さだけであるため、これだけで購入する株式を選ぶのは危険です。
株の購入時には、株価や業績(事業内容)、成長性にも着目して株式を選びましょう。
【最新】日本の高配当株ランキング
日本の高配当株をランキング形式で知りたい方に向けて、現在のランキング上位10社(東証プライム上場)を紹介します。
※あくまでも「高配当」という視点での企業であり、個別銘柄の購入を推奨するものではありません。
銘柄名 | 株価(円) | 配当利回り | 銘柄概要 |
---|---|---|---|
日本郵船 | 2,563 | 18.66% | 海運 |
商船三井 | 2,775 | 18.02% | 海運 |
川崎汽船 | 2,124 | 9.42% | 海運 |
NSユナイテッド海運(株) | 3,825 | 8.89% | 海運 |
三井松島ホールディングス(株) | 3,010 | 7.64% | 鉱業 |
西松建設 | 3,835 | 7.43% | 建設業 |
日東工業 | 2,477 | 7.15% | 電気機器 |
有沢製作所 | 1,280 | 7.03% | 化学 |
三ツ星ベルト | 3,150 | 6.98% | ゴム製品 |
淺沼組 | 2,785 | 6.86% | 建設業 |
「Yahoo!ファイナンス」を参考にした、2022年11月3日時点の情報。以下同様。
需要が伸びている海運業界や建設業界をはじめ、様々な業種の銘柄が高配当株にランクインしています。
日本のおすすめ高配当株5社を徹底解説
日本の高配当株を具体的に知りたいという方のために、日本のおすすめ高配当株の中でも、特に注目すべき5社を紹介します。
- 三菱UFJフィナンシャル・グループ
- 日本郵船
- ソフトバンク
- 伊藤忠商事
- 日本たばこ産業
どれも多くの投資家から人気を集めている銘柄なので、それぞれ詳しくチェックしていきましょう。
①三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)
株価:652.7円
予想配当金:32円
配当利回り:4.9%
三菱UFJフィナンシャル・グループは3大メガバンクの一角を占める都市銀行です。
銀行や証券、カードローンやリースなど幅広い事業に取り組んでいます。
安定した配当利回りを実現しており、1株なら700円あれば買える初心者でも買いやすい株価になっていることも魅力の一つです。
三菱UFJ銀行の過去5年間の配当金と配当利回りは以下の通りです。
年数 | 配当金(円) | 配当利回り(当時) |
---|---|---|
2019年 | 22 | 4% |
2020年 | 25 | 6.2% |
2021年 | 25 | 4.22% |
2022年 | 28 | 3.68% |
2023年(予想) | 32 | 4.9% |
②日本郵船(9101)
株価:2,609円
配当金:478円
配当利回り:18.6%
日本郵船は海運業界の中でも最大手の企業として知られています。
海運のみならず、陸・空を組み合わせた網羅的な物流サービスを提供しているのがポイントですね。
2022年10月1日に株式分割を行い、個人投資家も投資しやすい株価になっています。
ここ数年で配当が大きく増加しており、業績の好調な証拠だと言えるでしょう。
日本郵船の過去5年間の配当金と配当利回りは以下の通りです。
年数 | 配当金 (円) | 配当利回り(当時) |
---|---|---|
2019年 | 20 | 1.23% |
2020年 | 40 | 3.11% |
2021年 | 200 | 5.3% |
2022年 | 1,450 | 13.48% |
2023年(予想) | 478 | 18.6% |
※2022年10月に株式分割(1株が3株に)
③ソフトバンク(9434)
株価:1,483.5円
配当金:86円
配当利回り:5.86%
国内大手の通信会社として有名なソフトバンクも、高配当銘柄として知られています。
2019年にヤフーを連結子会社化したことで、2020年3月期以降は売上高や営業利益が上昇傾向です。携帯キャリアならではの安定した収益性が魅力です。
ソフトバンクの過去5年間の配当金と配当利回りは以下の通りです。
年数 | 配当金 (円) | 配当利回り(当時) |
---|---|---|
2019年 | 37.5 | 3.01% |
2020年 | 85.0 | 6.18% |
2021年 | 86.0 | 5.98% |
2022年 | 86.0 | 6.02% |
2023年(予想) | 86.0 | 5.86% |
④伊藤忠商事(8001)
株価:3,859円
配当金:140円
配当利回り:3.64%
伊藤忠商事は5大商社の一つで、繊維や食料などを主に扱っています。
中国への依存度が高く、傘下にファミリーマートなどの有力企業も有しています。
2022年10月4日に、業績・配当の修正を発表し、予想通りに実施されれば、8期連続増配を達成します。
伊藤忠商事の過去5年間の配当金と配当利回りは以下の通りです。
年数 | 配当金 (円) | 配当利回り(当時) |
---|---|---|
2019年 | 83 | 4.14% |
2020年 | 85 | 3.79% |
2021年 | 88 | 2.45% |
2022年 | 110 | 2.65% |
2023年(予想) | 140 | 3.64% |
⑤日本たばこ産業(2914)
株価:2,405円
配当金:150円
配当利回り:6.27%
日本たばこ産業は通称「JT」と知られており、たばこ事業を営んでいます。
たばこ関連は景気変動の影響を受けにくい「ディフェンシブ銘柄」であるため、安定した高収益が魅力です。
ただし上場以来続いた増配が2021年12月期にストップするなど、たばこ産業の衰退が影を落としているのも事実。
それでも日本株の中では高い配当を維持しているので、今後の状況に注視しつつ保有するのが良いですね。
JTの過去5年間の配当金と配当利回りは以下の通りです。
年数 | 配当金 (円) | 配当利回り(当時) |
---|---|---|
2018年 | 150 | 5.73% |
2019年 | 154 | 6.33% |
2020年 | 154 | 7.33% |
2021年 | 140 | 6.03% |
2022年(予想) | 140 | 6.27% |
※12月決算
高配当株投資の始め方3STEP
これから高配当投資を始める方に向けて、高配当投資の始め方をご紹介します。
- 金融機関を選ぶ
- 口座開設をする
- 銘柄選定を行う
以下で詳しく解説します。
STEP①:金融機関を選ぶ
まずは、どの金融機関で投資を始めるのかを決めましょう。
おすすめなのはネット証券を利用することです。なぜなら、ネット証券は取引手数料が安く、少額から投資もできるからです。
ネット証券の中でもおすすめなのはSBI証券です。
STEP②:口座開設をする
高配当投資を始めるなら、証券会社の口座開設をする必要があります。
ここでは、おすすめの証券会社である「SBI証券」を例にして紹介します。
- メールアドレスの認証
- お客様情報の設定
- 規約の確認
- 入力内容の確認
- 口座開設方法の選択
- 本人確認書類を提出
- 初期設定を行う
SBI証券の口座開設は難しくなく、インターネットでの口座開設を選べば20分程度で手続きが完了します。
STEP③:銘柄選定を行う
口座開設が完了するのを待っている間に、どの銘柄に投資するのか決めておきましょう。
今回ご紹介した5銘柄は、比較的財務の安全性も高く、安定した配当利回りで推移しています。ただ、投資に絶対はないため、これらの株価が暴落する可能性もあります。
そのため、自身が納得する形で銘柄を選定し、投資を行いましょう。
高配当株投資に関するよくある質問
ここからは高配当投資に関連するよくある質問についてお答えします。
- 月3万円の配当金を得るにはいくら必要ですか?
- 日本の高配当ETFはどうですか?
- 配当はいつ入ってきますか?
以下で詳しく解説します。
Q.月3万円の配当金を得るにはいくら必要ですか?
月3万円(年間36万円)の配当金を得るためには、税金を考慮すると年間でおよそ45万円の配当金を得る必要があります。
45万円の配当金を得るためには、配当利回り4%の銘柄に投資する場合、1125万円の投資元本が必要です。
まとまった配当金を得るためには大きな元本が必要ですが、SBI証券のS株などでコツコツと配当金を増やしていくのもおすすめです。
Q.日本の高配当ETFはどうですか?
米国株では「VYM」や「HDV」のように、高配当株の詰め合わせETFが展開されています。
数百社レベルで分散投資されており、おすすめできる投資商品です。
日本でも高配当ETFは存在していますが、米国のようにおすすめできる高配当ETFはありません。
その理由は、財務が良くなく配当利回りだけ高い銘柄が含まれていたり、分散がしきれていなかったりするためです。
Q.配当はいつ入ってきますか?
配当金は、通常権利確定日から2~3カ月後に支払われます。
権利確定日が過ぎて、すぐにもらえるわけではないことを知っておきましょう。
日本のおすすめ高配当株まとめ
最後に、本記事でもっとも伝えたい重要ポイントを3つまとめます。
- 高配当株の目安は配当利回り4%以上
- 海運業界や建設業界が高配当株に多い傾向
- 配当だけでなく業績や成長性も考えよう
日本株には高配当銘柄が多くあるため、しっかり銘柄を選べばガツンと稼ぐことも十分可能です。
高配当株投資を始めたい方は、まずは証券会社の口座開設から行いましょう。
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