- 「SBI・バンガード・S&P500はつみたてNISAに向いてるのかな?」
- 「投資家からの評価や手数料、配当込みの利回りなども見て評価したいな。」
このようなお悩みを解決します。
この記事の内容
- SBI・バンガード・S&P500はS&P500に連動するインデックスファンド
- 手数料が安いうえにリターンにも期待できる
- SBI・バンガード・S&P500はつみたてNISAにもおすすめ
プロに投資をお任せできる「投資信託」の中でも、多くの投資家から高い評価を集めている「SBI・バンガード・S&P500インデックスファンド」。
そもそも投資信託にはプロが個別銘柄を目利きして投資する「アクティブファンド」と、機械的に運用して指数連動を目指す「インデックスファンド」があります。
今回の記事では、そもそもインデックスファンドとは何か、そして「SBI・バンガード・S&P500インデックスファンド」はおススメなのかをご紹介します。
SBI・バンガード・S&P500インデックスファンドとは
「SBI・バンガード・S&P500インデックスファンド」は米国の代表的な株価指数であるS&P500指数(円換算ベース)に連動する投資成果をめざすファンドです。
「SBI・V・S&P500インデックスファンド」にファンド名変更をしたものの、今でも「SBI・バンガード・S&P500インデックスファンド」と呼ぶ投資家も多くいます。
商品名 | SBI・V・S&P500インデックスファンド |
---|---|
商品分類 | 追加型投信/海外/株式/インデックス型 |
連動指数 | S&P500指数(円換算ベース) |
設立日 | 2019年9月26日 |
決算日 | 年1回:毎年9月14日(休業日の場合は翌営業日) |
年間管理費用 | 0.0938%(税込)程度 |
iDeCo | × |
つみたてNISA | ○ |
分配金 | × |
為替ヘッジ | × |
S&P500指数とは、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスLLCが公表している米国の代表的な株価指数の1つです。ニューヨーク証券取引所、NASDAQ等に上場している企業から代表的な500銘柄を時価総額で加重平均し指数化しています。
そのため、アメリカの主要企業500社へ投資しているのと同じ効果が期待できます。
ETFではなく投資信託にすることで、米国の取引時間に関係なく少額から投資できます。
インデックスファンドとは
インデックスファンドは日経平均株価やS&P500のような”指数”と連動することを目標としている投資信託です。
そのため、指数が上がればインデックスファンドも値上がりし、逆も然りです。
指数連動のため機械的に運用することができ、手数料は比較的安い傾向があります。
特に高い成長を見せているS&P500やナスダック指数に連動するインデックスファンドは、長期つみたて投資に最適なため、投資家から人気を集めています。
»インデックスファンドとは?初心者におすすめの商品5選を比較
バンガード社とは
SBIがタッグを組むバンガード社は、米国ペンシルべニア州に本社を置く運用資産残高が約700兆円の世界最大級の運用会社です。
バンガード社はローコストが特徴としてあり、全ファンドの加重平均経費率は2019年12月末時点で0.1%となっています。
同社は1976年に世界で初めて個人投資家向けのインデックス・ファンドを米国の投資家向けに設定しています。
現在は、世界のオープンエンド・インデックスファンドの市場シェアの約4割を握っていて、世界No.1となっています。
SBI・バンガード・S&P500インデックスファンドの評価
SBI・バンガード・S&P500は非常に高い評価を得ています。
SBI証券の買付ランキングでは1位になるなど、多くの投資家から評価を集めているのです。
実際に投資している人の評価を見ていきましょう。
- 手数料が抑えられるのがいい
- 毎日/毎月で自動積み立てしている
- NISA・つみたてNISA口座を利用して投資している
- リターンが大きい
中でも手数料の安さや、リターンに期待できることが高く評価されています。
SBI・バンガード・S&P500インデックスファンドの特徴
投資家に大人気の同ファンドですが、以下の3つの特徴があります。
- 米国株式市場の値動き(S&P500指数)に連動する投資成果を目指す
- 組入外貨建資産については、為替ヘッジを行わない
- 手数料が安い
それぞれ詳しく見ていきましょう!
➀米国株式市場の値動き(S&P500指数)に連動する
米国株式市場の値動きとしてベンチマークされるS&P500ですが、その推移をチャートで見てみましょう。
上昇や下落を繰り返してはいますが、長期的に見ると右肩上がりに上昇していることが分かります。
コロナショックの際には大きく下落しましたが、半年程度で元に戻りました。
米国はGDP世界一位、日本と違い人口も増加していくことを考えると投資先として魅力的ですね。
»S&P500とは?投資信託/ETFやチャートと共にわかりやすく解説!
➁為替ヘッジを行わない
そもそも為替とは、円安や円高などのことを指します。
同ファンドでは為替ヘッジを行わないため、円安になれば為替差益を得ることができます。
為替差益は基準価額として還元されるので、基準価額が上昇し、値上がり益を享受できます。
ただ、円高となった場合は為替差損が発生するので基準価額は下落します。
➂手数料が安い
投資信託では主に以下の4つの手数料があります。
- 買付手数料
- 信託報酬
- 信託財産留保額
- 解約手数料
このうち、SBI・バンガード・S&P500インデックスファンドは①・③・④がすべて無料となっています。
また、②の信託報酬も年0.0938%(税込)程度となっていて、SBI証券で取扱っている投資信託の中で最安手数料です。
最終的なリターン(利益)は「値上がり益ー手数料」で決まるため、手数料が安いということは「最終利益が大きくなる可能性が上がる」ということです。
SBI・バンガード・S&P500インデックスファンドの注意点
SBI・バンガード・S&P500の注意点としては、投資家への配当・分配金がないことです。
過去の実績を見ても投資家への配当・分配金の支払いはなく、得られた配当金をファンドに再投資していることが理由に挙げられます。
そのため「投資信託を始めるなら配当・分配金がほしい!」と考えている方は要注意ですね。
とはいえ配当・分配金が自動で再投資されれば、複利の効果も大きくなります。
SBI・バンガード・S&P500インデックスファンドの利回り
同ファンドのトータルリターンを見てみましょう。
トータルリターンとは、一定期間内にファンドへの投資から得られる総合収益のことで、値上り益だけではなく配当・分配金も加味して算出されます。
1ヶ月 | 6ヶ月 | 1年 | 設定来 | |
---|---|---|---|---|
SBI・バンガード・S&P500 | -7.10% | 6.28% | 30.57% | 63.56% |
カテゴリ平均 | -8.65% | -1.02% | 18.47% |
「オミクロン株」の感染拡大などの影響で直近の成績は良くありませんが、1年など長期スパンで見ると成績が良いのが分かりますね。
ただ、同ファンドは2019年9月26日に設定されたばかりのため、中長期での利回り実績を見るにはまだ情報が少ないです。
そのため、先程もご紹介したS&P500の今までの推移を参考にするのが良いかもしれません。
SBI・バンガード・S&P500とeMAXIS slim米国株式はどちらがおすすめ?
似たような投資信託としてeMAXIS Slim 米国株式があります。
どちらがおすすめなのでしょうか。一緒に比較しながら見ていきましょう。
比較項目 | SBI・バンガード・S&P500 | eMAXIS Slim米国株式 |
---|---|---|
商品分類 | 追加型投信/海外/株式/インデックス型 | 追加型投信/海外/株式/インデックス型 |
連動指数 | S&P500 | S&P500 |
設立日 | 2019年9月26日 | 2018年7月3日 |
管理費 | 年0.0938%(税込)程度 | 年0.0968%以内 |
年利(税込) | 30.57% | 30.76% |
つみたてNISA | ○ | ○ |
iDeCo | × | ○ |
配当・分配金がない点や連動指数など、ほとんどの項目が一緒であることがわかるかと思います。違いを挙げるとすれば、SBI・バンガード・S&P500の方がわずかに管理費用が抑えられるようですね。
また、SBI・バンガード・S&P500はeMAXIS Slim米国株式と違って、iDeCoには対応していません。
しかしSBI・バンガード・S&P500は、バンガード社が運用しているのが魅力的な点でもあります。
人によってどちらを選ぶべきかは異なりますが、今回は「どのような投資をしたいか」と「どこの証券会社を使うか」で評価しました。
- 長期運用が前提で少しでも管理費用を抑えたい人:SBI・バンガード・S&P500
- 過去の実績があるうえで投資をしたい人:eMAXIS slim米国株式
- 新しくSBI証券で口座を開設する人:SBI・バンガード・S&P500
- 他の証券会社のまま利用する人:eMAXIS slim米国株式
SBI・バンガード・S&P500インデックスファンドはつみたてNISAにおすすめ?
SBI・バンガード・S&P500インデックスファンドは、「長期つみたて投資を前提にするならおすすめ」と言えます。
つみたてNISAでは長期・分散投資が推奨されています。
同ファンドでは低い手数料で500銘柄のアメリカ株に投資できるため、つみたてNISAに適していると言えます。
ただ、短期的にはS&P500は大きな変動もあるため、ドルコスト平均法という買い方を使って長期投資するのがおすすめです。
また、アメリカだけに投資するのが不安な方は「全世界株式ファンド」や「バランス型ファンド」にも分散投資することでリスクを抑えられます。
お得な積み立て方法は?
SBI証券で積立投資をする時には、三井住友カードで積立をするとVポイントが毎月貯まります。
銀行からSBI証券にお金を入れるよりも、「三井住友カードつみたて投資」を設定すれば積立額の0.5%~2%のVポイントが毎月貯まります。
つみたてNISAで毎月3万円投資したら、1年で最大7,200ポイントも貯まるのか!
以下に当てはまる方は、まずは無料でカードを作成しましょう!
- 三井住友カードを持っていない
- SBI証券でつみたて投資したい
【まとめ】SBI・バンガード・S&P500インデックスファンドはおすすめ?
最後にこの記事の大事なところを復習しましょう。
- SBI・バンガード・S&P500はS&P500に連動するインデックスファンド
- 手数料が安いうえにリターンにも期待できる
- SBI・バンガード・S&P500はつみたてNISAにもおすすめ
SBI・バンガード・S&P500インデックスファンドは多くの投資から高い評価を集める投資初心者にもおすすめの投資信託です。
まだ投資を始めていない人や、つみたてNISAの限度額を利用しきれていない人は「SBI・バンガード・S&P500」 に投資するのもいいですね。