【失敗しない】転職サイト・エージェントを利用する上でのデメリットと注意点

転職サイトとエージェント IT転職
  • 「転職サイトは使うべきか?」
  • 「転職エージェントのデメリットは?」

このような疑問を解決します。

転職活動をするときには転職サイトや転職エージェント、ハローワークや友人の紹介など、さまざまな手段がありますが、その多くがインターネットで登録できる転職サイトや転職エージェントを利用しているのが実情です。

転職エージェントは約19,000社(厚生労働省「職業紹介事業報告書」)存在し、年間約60万人もの人が転職エージェントを利用していますが、転職サイトや転職エージェントは無料で利用できる反面、デメリットも存在します。

この記事では、転職サイトや転職エージェントのデメリット、転職エージェントを使うべき人・使うべきでない人について解説します。

転職サイトと転職エージェントのどちらを利用すれば良いか迷っている人は参考にしてみてください。

この記事の内容

  • 転職サイトと転職エージェントは両方使うべき
  • 転職エージェントのメリットデメリット
  • 転職エージェントを使った方がいい人の特徴

転職サイトをおすすめしない理由

転職サイトをおすすめしない理由は「自分が気になる求人しか探すことができない」からです。

転職サイトには10万件を超える求人が掲載されており、いつでも登録や検索ができることから、登録する人の数は多いです。しかし、10万件を超える求人からの中から自分に合った求人を探すのは大変なだけでなく、自分が気になる求人だけしか探すことができません。

10万件の求人の中から自分に合った求人を見つけて応募し、面接日程の調整から年収交渉まで行うのは非常に効率が悪く、大量応募をして疲弊してしまう可能性が高く、かつ自分が知っている範囲でしか求人を探すことができないため、新しいキャリアを築くのが難しくなってしまいます。

転職というのは、自分のキャリアにおける新たな選択肢を探す作業なので、自分が知っている範囲外の求人を見ることが大切です。

転職サイトとは

「転職サイト」とは、好きな求人を自分で探して、応募から面接まで進めることのできる転職サービスです。

一例ですと、「doda」や「リクナビNEXT」、「ビズリーチ」などが転職サイトに該当します。

転職サイトのデメリット

転職サイトにおけるデメリットは大きく2つあります。それぞれについて解説します。

1:応募時にフィルタリングされるケースがある

転職サイトに掲載されている求人には、応募者に対して学歴フィルターや会社名、転職回数などのフィルターが設けられていることがあります。そのため、転職サイトから応募するだけでは、機械的に落とされてしまう可能性があります。

2:年収交渉や入社調整を自分でやる必要がある

転職サイトの場合、応募や面接日程の調整、年収交渉、入社日調整などを自分で直接企業とやりとりする必要があります。

特に年収交渉などは希望年収などを伝えにくいため、あまり良い転職ができない可能性があります。

転職サイトのメリット

一方で転職サイトを利用するメリットについても解説しておきます。

1:求人を自分で探していつでも応募できる

あなたが希望する職種・勤務地・業務内容などの条件をもとに、転職サイト内で求人の検索や比較検討を自分自身で行うことができ、気に入った求人に応募することができます。上記で紹介した20代に特化した転職サイトなどを利用すると、さまざまな求人を見ることができると思います。

また、応募についても、転職サイトに登録した際に入力した情報(履歴書・職務経歴書)を基に応募できるので、手軽に応募することができます。面接の日程調整などもツールやメッセージ機能を利用して行うことができます。

2:自分のペースで転職活動ができる

転職サイトに登録後は、求人情報の検索から応募まで、自分のペースで転職活動を行うことができます。

求人に必ずしも応募しなければならないわけではないので、「興味のある求人があったら転職したい」という場合でも利用できるため、すぐに転職しない、という人にも転職サイトはおすすめです。

大手転職サイトでは、あなたが登録した情報を見て企業や転職エージェントからスカウトが届くこともあるので、登録しておいて気になるスカウトにだけ目を通す、といった使い方もできます。20代で現職が忙しい人におすすめです。

転職サイトを利用しない方がいい人

転職サイトは数ある求人の中から好きなように求人を検索でき、自分のペースで応募することができます。そのため「いい転職先があれば転職したい」という状態でも利用することができます。

転職サイトは求人の豊富さや手軽さがメリットのように見えますが、求人検索におけるミスマッチや大量応募による疲弊、企業とのやりとりの大変さなどがあるため、転職サイトはおすすめしません。

逆に、「自分のペースで転職活動をしたい人」や「いろいろな求人を自分で探したい人」という人には転職サイトはおすすめできます。

「自分が行きたい業界の求人を検索したい」「今よりいい求人があったら転職したい」と考える人には合っていますが、転職サイトは応募から内定まで、すべて自分で行う必要があるため、そうした点も含めて行動することが不安な人には転職サイトはおすすめしません。

≫ doda転職サイト

転職エージェントについて

転職エージェントとは、キャリアコンサルタントやキャリアアドバイザーが、自分に合った求人を送ってくれる転職サービスです。一例だと「リクルートエージェント」や「マイナビエージェント」、「JACリクルートメント」などが転職エージェントにあたります。

転職サイトから応募するのも良いですが、転職エージェントも活用して、推薦文などをつけてもらったほうが、書類選考を通過する企業のレベルや年収は上がる可能性が高いです。

転職エージェントのデメリット

転職エージェントのデメリットを解説します。

転職エージェントと一口に言っても、エージェントの中には、ノルマに縛られすぎて求職者を商品としてしか見ていなかったり、経験が足りない未熟なエージェントがいたり、転職者を後悔させてしまうエージェントが少なからず存在することも事実です。

質の悪い転職エージェント経由で転職を進めてしまうと、転職後にミスマッチでキャリアを積めず、最悪な場合は早期離職にもつながってしまうため、転職エージェントのデメリットも把握しておきましょう。こうしたデメリットが気になる人は『転職エージェントは使わない方がいい?』を合わせて読んでみてください。

1:内定が出やすい求人を紹介される

転職エージェントが自分のノルマを達成しようと、書類選考に必ず通過して内定が出やすい求人しか送ってこないケースがあります。

現在、あなたが4年目の営業マンだと仮定します。この時、書類選考に通過して内定が出やすい「営業経験4年以下」の求人しか提案してこないエージェントは、あなたのキャリアなんてまったく考えていないエージェントです。

あなたのスキルにも寄りますが、良い転職エージェントは、最初から一次面接ではなく企業人事と交渉してカジュアル面談を組んでくれたり、現在募集しているポジションがなくても「こんなに良い方がいるので、まずは会って判断してください」という形でポジションをつくる動きをしてくれる方もいます。

2:経験の浅い転職エージェントが担当になる場合がある

実際に僕も転職中に経験したのですが、特に新卒を採用している転職エージェントでは、エージェント歴が1年未満でもお客さんを担当させてしまう場合があり、彼らが担当になると右も左もわからないまま、求人紹介をしてくるケースがあります。

僕の場合は、まったく興味のないグループ子会社を紹介されたことがありました。経験の浅い担当者がついてしまった場合は、担当変更を申し出てください。自分の人生を左右する大事な転職活動なので、信頼のできるパートナーを見つけましょう。

3:マッチ度合いを無視した求人を勧めてくることがある

転職エージェントの中には紹介料(提示年収の30~40%)を受け取っているので、少しでも高い給与の企業に入社させようとしてくる人もいます。

事例としては、内定が2~3社出た場合によくあるケースで、言葉巧みに提示年収が最も高い企業に誘導してくることが多いです。

内定が出たら、自分の頭できちんと考えてください。エージェントが嘘をついている場合は問題がありますが、「やっぱりあちらの会社にしておけばよかった」などとならないように、エージェントや家族・友人の意見は参考程度にして、最後は自らの判断で転職を決意することが大切です。

転職エージェントのメリット

転職エージェントを利用するメリットについて解説します。

1:非公開求人を紹介してもらえる

転職エージェントは、転職サイトや企業の採用HPでは公開していない「非公開求人」を持っています。

そのため、転職サイトでは探すことのできない求人に出会える可能性があります。公開されている求人だけでなく、オープンになっていない非公開の求人も保有しているため、求人数が多い点が転職エージェントを利用する最大のメリットです。

2:履歴書・職務経歴書の添削、面接対策をしてもらえる

エージェントの担当者は、あなたに合った求人を紹介してくれますが、それだけではなく、応募に必要な書類の添削やアドバイス、面接対策なども行ってくれます。

添削を受けるだけでなく、企業情報や業界情報に詳しいため、担当エージェントから企業の雰囲気や求めている人材、採用の背景など詳しい情報を入手できます。

3:企業の人事に推薦してもらえる

転職エージェントを利用して応募すると、転職エージェントの担当者が「推薦文」をつけてくれます。

企業側の人事に対して推薦状を付けてもらうことで、書類選考の通過率は大きく上がります。同じ企業の同じ求人に転職サイトから応募して見送りになっても、転職エージェントから応募すると通過することがあるので、転職エージェントを使って応募することもおすすめです。

4:年収交渉・入社調整などをしてもらえる

転職エージェントは年収交渉もしてくれます。

転職エージェントは、転職者の入社が決まって初めて売上になる「成果報酬型」のビジネスで成り立っています。報酬の相場は転職者のオファー年収の30%~40%程度。年収が高ければ高いほど、彼らの売上は高くなります。

交渉力の高いエージェントを味方にすれば、自分の年収は大きく上がります。転職エージェントはできるだけ活用したほうが良いでしょう。

転職エージェントを利用しない方がいい人

特に、以下の条件に1つでも当てはまる方は転職エージェントがおすすめですが、当てはまらない人はおすすめしません。

  • キャリアを相談したい
  • 転職を初めて経験する
  • 働きながら転職活動をする
  • 転職を機に遠方を検討している
  • 職務経歴書に不安がある
  • 年収を上げたい

最終的に転職エージェントを利用するかどうかは、転職相談をしてから考えてみても良いでしょう。

どちらにせよ、完全無料で転職エージェントを利用することができるので、そこまで難しく考えずに、人生相談をするような感覚でお話ししてみてください。

一方で、上記に当てはまらない人は転職エージェントはおすすめしません。

転職エージェントを使わないほうが良いケースは、大量採用を行う企業を志望するケースです。

大量採用を行う会社は労働環境が悪く、慢性的に人員が足りていない会社が多いため、転職サイトで大量の人員を確保しようとしている場合が多いです(例:同じ求人がずっと転職サイトに掲載されている)。

≫ リクルートエージェント

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関連記事を貼っておきます。

≫ 転職エージェントは使わない方がいいのか?使わない転職方法とメリット・デメリットを解説

≫ 転職での失敗事例をまとめました 「未経験OK」は罠です

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