AGA(男性型脱毛症)は治療が必要な「進行性の病気」です

「AGA」の文字は、最近、電車の中の広告や街中でもよく目にするようになりましたが、どんな病気かご存知ですか?

近年では若い20代でも発症する人が多く、約3割の男性が発症すると言われているくらい身近な病気です。

今回は、このAGAについて解説します。

AGA(男性型脱毛症)は進行性の病気

AGAは、「男性型脱毛症」のことで、薄毛が進行する病気です。

AGA =薄毛(進行性の病気)

AGAは年齢に関係なく発症し、発症すると治療する以外に進行を遅らせる方法はなく、放置すると薄毛が進行します。

AGAの原因は男性ホルモン

AGAの原因は「DHT(ジヒドロテストステロン)」と呼ばれる男性ホルモンです。この物質が原因で、毛の生え変わる毛周期が乱れ、髪の毛が成長する前に抜け落ちてしまいます

テストステロン+ 5αリダクターゼ→ DHT

DHTは、男性ホルモンの「テストステロン」が「5αリダクターゼ」という酵素の働きによって変化したもので、このDHTが毛乳頭細胞に存在する男性ホルモン受容体(レセプター)と結びつくと、髪の毛の正常なサイクルを狂わせてしまいます。

アルファーリダクターゼにはタイプⅠとタイプⅡの二種類が存在し、それぞれⅠ型DHTとⅡ型DHTを生成します。

  • タイプⅠ→後頭部、側頭部
  • タイプⅡ→前頭部、頭頂部

AGAが出現する前頭部と頭頂部にはタイプⅡの5αリダクターゼが主に存在し、AGAが出現しにくい後頭部と側頭部にはタイプⅠが多く存在しています。

通常、生えた髪の毛は2年~6年は維持されますが、DHTタイプⅡが髪の毛の毛乳頭細胞にあるレセプターに接続すると脱毛を誘発し、髪の毛の成長は数ヶ月から1年で止まり、一気に髪の毛の寿命を縮めてしまいます。

これがAGAによる抜け毛の主な原因です。

正常なヘアサイクルとAGAヘアサイクル

正常なヘアサイクルとAGAのヘアサイクルにはこのような違いがあります。

正常なヘアサイクル

正常なヘアサイクルの期間は、生えてから抜けるまで2~6年です。古くなった髪は、新たに生えてきた髪によって押し出され抜けていきます。

AGAのヘアサイクル

AGAが出現し、ヘアサイクルが乱れると通常のヘアサイクルより短い期間で、髪が成長しきる前に髪が抜け落ちます。また、1日に抜ける髪の毛の量も増えるので、髪の量が減少します。

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