はい、みなさん、今回は好きな人を振り向かせるために知っておきたい「魔法」の心理学です。
僕たちが人間である以上、心理に逆らうことできないものです。その人間の心理を理解した上で、自分が望むように相手を操って、意中の相手をその気にさせられたらそんな嬉しいことはないはずです。
とはいえ、人間心理は使い方を間違えるととても危険です。なので悪用厳禁!まずは知識として蓄えた上で、本当に必要であれば使うようにしましょう。間違っても人を悲しませたり、犯罪の過程では使用しては絶対にいけません。
それくらい危ない人間心理をこのサイトでは教えていきますので、チェックしてみてください。恋愛に限らず、ビジネスや人間関係で役に立つこと間違いなしです!
今回は「単純接触効果」についてお伝えしようと思います。
単純接触効果とは?
みなさんは単純接触効果という恋愛で使える心理効果を知っていますか?その詳しい成り立ちや、社会における応用例について確認していきましょう。
単純接触効果=ザイオンス効果
単純接触効果は、「ザイオンス効果」とも呼ばれます。
心理学者ザイオンスの論文から
単純接触効果とは、1968年にアメリカの社会心理学者ロバート・ザイオンスが論文によって提唱した心理効果のことです。
その内容は、好感度は接触回数に比例して高まるというもので、単純接触効果のほか、ザイアンス効果・ザイアンスの法則とも呼ばれます。
①警戒心が和らぐ
②信頼度がアップ
③好意を持つようになる
この単純接触効果は、恋愛をはじめとする人間関係においても有効とされ、対象に接する機会が増えれば増えるほど、対象の自分に対する警戒心はやわらぎ、信頼や好意は増していくと考えられています。
広告や営業などビジネスでも
単純接触効果は、ビジネスの世界でも広く活用されているんです。
買い物をしていると、ついテレビのCMやSNSなどで見たことのあるものを選んでしまうという人は多いのではないでしょうか。これこそまさに単純接触効果によるプロモーションの成功例で、各企業はこの効果を狙って自社製品やサービスの宣伝・営業に大きなコストをかけています。
また、いつも見ているYouTuberに会ったことがないのに、”なんか会ったことがあるような感覚がする“これもまさに単純接触効果により効果です。
接触回数で「安心感」は上がる
普段意識することがなかったとしても、わたしたちが日常的に行っているさまざまな決断には、この単純接触効果が大きな影響を与えていると考えてよいでしょう。
単純接触効果の具体例
単純接触効果の大まかな中身についての理解はできても、「本当に目に見える効果があるものなのかな?」と半信半疑な人もいると思うので、その疑問を解消するため、単純接触効果にまつわる具体例についてみていきましょう。
実際に行われた実験結果
単純接触効果に関しては、国内外のさまざまな研究機関で数多くの実験が行われてきています。
単純接触効果の効果がある分野は
- 人の服装や顔
- 香り
- 商品選択
単純接触効果は「香り」でも効果が実証されているんです。特に「商品選択」の分野においては、人は見た回数の多い商品を選ぶ傾向にあることが明らかになっています。
ビジネスの分野で実際に利用されていることから考えてみても、単純接触効果の持つ影響力は限りなく大きいものだといえます。
単純接触効果を恋愛に使った場合
単純接触効果を恋愛の視点から見てみると、相手に会う回数が多ければ多いほど、相手の中で自分に対する「親近感」や「好感度」が高まることがわかっています。
接触回数で「好感度」は上がる
実際に、単純接触効果の提唱者であるロバート・ザイオンスが行った実験では、被験者に複数の人物の顔写真を異なる回数ずつランダムに見せたのち、それぞれへの好感度を確かめるという方法が用いられました。
この実験では、被験者は見た回数の多い人物ほど高い好感を抱くというザイオンスの仮説どおりの結果が得られています。このことからも、単純接触効果は恋愛を進展させる上でも有効な法則といえるでしょう。
好きな人と両思いに 単純接触効果の使い方
では、恋愛シーンにおいて単純接触効果をより効果的に応用するにはいったいどうすればよいのでしょうか。
会う時間ではなく回数が重要
単純接触効果を恋愛に生かそうとした場合、しばしば起こり得るのがこの誤解です。
「相手に多く会うこと=長時間一緒にいること」
単純接触効果において重要なのは、あくまでも会う回数であり、会っている時間の長さではありません。
- 1回10分の接触を10回繰り返す=100分
- 1回50分の接触を2回繰り返す=100分
トータルの接触時間は同じ100分ですが、得られる相手の好意は「1」の方が大きいというのが単純接触効果の考え方です。
恋愛に単純接触効果を応用するのであれば、まずは「この人よく会うな」と思われるポジションを目指すのがいいでしょう。
メールやSNSなども活用して
単純接触効果を狙って相手にできるだけ多く会おうとしても、相手との関係や環境によっては思うようにいかないこともあるでしょう。そんなときは、メールやSNSを利用して接触を図るというのも一つの方法です。
単純接触効果において重要なのは、できるだけ頻繁にターゲット相手の脳内に自分が登場するという一点のみであり、手段は大きな問題になりません。なのでスマホで接触しようが、直接会おうが、うまく相手に自分の存在を認識させることができさえすれば、十分に効果は得られると考えてよいでしょう。
プレゼントを通して思い出してもらう
誕生日やクリスマスなど、意中の相手にプレゼントを贈る機会があったなら、単純接触効果を利用するまたとないチャンスです。
品物選びの際は、相手の好みはもちろんのこと、何よりもまずこれを見て相手が自分を思い出してくれるかどうか・日常的に視界に入るアイテムかどうかに注目しましょう。普段身近にあるアイテムを通じ、相手にあなたを思い出させることができたなら、頻繁に相手の頭の中に登場するという点で大きな単純接触効果が期待できます。
具体的には、珍しいデザインの文房具やタンブラー・パスケースなどがおすすめです。上手にアイテム選びをすることで、相手との距離が一気に近づくことになるかもしれません。
単純接触効果を使う際の注意点
恋愛に有効な単純接触効果ですが、応用する際にはいくつかの注意点があります。ここを間違えてしまうと逆効果なので気をつけましょう。
接触目安は10回
単純接触効果では、対象と接する回数を増やすことが重視されますが、恋愛のような人間関係においては少々注意が必要です。
CMで頻繁に目にする商品について、いっとき強い興味が湧いたとしてもいずれは日常の一部になっていくように、単純接触効果によって得られる好感度や興味の効果は無限ではありません。
接触上限目安は「10回」
単純接触効果の十分なメリットが得られるのは、一般的に10回目の接触までとされています。このタイミングを一つの目安としてアプローチを仕掛けていく必要があるでしょう。
また、単純接触効果は逆にも働くので、嫌なものであれば、接触すればするほど、「見たくない」という心理も働いてしまうのです。CMでもありますよね。なんか嫌なCMって。また流れたと思うと更に嫌になっていくのはその一例です。
効果は人によって違う
単純接触効果は広く知られた理論ではありますが、必ずしも全ての人に効果があるというものではありません。
中には、「何度接触してもこれといった手応えが感じられない」という人もいるでしょう。これはその人物の性質によるもののため、恋愛を発展させたいのであれば他の手段を考える必要があるでしょう。
なお、単純接触効果というのは、相手が自分に対して抱いている印象がフラットである場合に限り効果が感じられるものです。ほぼ初対面のような関係で特に強い効果を現しやすい一方で、すでによく知っている人、あまりよい印象を抱かれていない相手に対しては思うような効果を発揮しないという点も覚えておきましょう。
会うために無理強いをしない
当たり前ですが、相手に好感を抱いてもらいたいからといって、強引に会う回数を増やそうとするのはNGです。自分の思いだけを優先し、相手の都合を考えない振る舞いは、好感を抱いてもらうどころか「自分勝手だな」「空気を読まない人だな」と非常にネガティブな印象を与える結果になってしまいます。
さりげない接触を心がける
単純接触効果を目的とするのなら、相手にわざわざ時間を作ってもらう必要はありません。軽くあいさつを交わす程度で十分だと知っておくことで、自然な形で自分の存在を相手に印象付けることができるでしょう。
単純接触効果と併用したい恋愛心理学
心理学には、単純接触効果以外にも恋愛に応用できるさまざまな理論が存在しています。単純接触効果との相乗効果が期待できる主な理論を紹介します。
ギャップが魅力「ゲインロス効果」
今までで、このような経験はありませんか?
- 「ぶっきらぼうで怖い印象の人が、見知らぬお年寄りを手助けしている姿にグッときた」
- 「普段はだらしない格好をしている同僚のピシッとしたスーツ姿に萌えた」
このように、最初の評価が低いほど不意に垣間見た良い面が際立つという、ギャップを利用した心理法則を「ゲインロス効果」といいます。
ギャップ萌え効果=ゲインロス効果
もし今、気になる相手によい印象を与えられていないと感じているのなら、このゲインロス効果をテクニックとして利用すると思わぬ大逆転が狙えるかもしれません。
まずは、相手ががあなたについてどのような印象を抱いているのかについて詳しくリサーチすることから始めると良いです。
気持ちを伝えたいなら「好意の返報性」
好意の返報性とは、「好意を受けた相手には自分も好意を返さなければ」と無意識に感じてしまう心理のことで、よく聞く「告白されるとなぜか自分も好きになってしまう」というのはこの法則の実証例といえます。
人間というのは「お返しをしなければならない」とい心理がはたらく生き物なんです。
直接告白するのは難しかったとしても、ほかの異性とは明らかに違う対応をしてみたり、ことあるごとに褒めたりといった言動を繰り返すだけでも好意の返報性による一定の効果が期待できるでしょう。
仲間意識を持たせる「ミラーリング」
人は、一般的に自分と共通点の多い相手に対して親近感を抱きやすい性質を持っています。その性質を利用し、あえて相手と同じしぐさや口調などをまねることで仲間意識の高まりを狙うのが「ミラーリング」と呼ばれる心理テクニックです。
- 相手が飲み物を手にしたタイミングで自分も飲み物を飲む
- 相手の話すテンポに合わせて会話する
これがミラーリングです。相手の鏡になるということ。これにより、相手にまるでずっと昔から知っているかのような親しみを抱かせる効果が期待できます。
極端にあからさまなミラーリングは相手に不審に思われてしまう可能性が高いため注意が必要ですが、適度に利用することで無理なく相手の懐に入ることができるでしょう。
まとめ
単純接触効果は、人は接する回数の多いものほど好感を抱くという、心理学の世界で広く知られている理論です。この効果を恋愛に応用すれば、まだお互いについてあまりよく知らない時でもに好印象を与え、心の距離を自然に縮めることも可能です。
併せて利用できるそのほかの心理法則もチェックして、大切な恋を戦略的にステップアップさせていきましょう。