薄毛治療において、必ず使われる「ミノキシジル」このミノキシジルの”国内承認薬を調べたのに見つからない”なんて相談をよく受けます。
結論からお伝えすると、ミノキシジル内服薬の国内承認薬はありません。なぜ?理由は知りません。単純に厚生労働省が認めてないだけです。
そこで、今回はミノキシジルの国内承認薬について解説します。
ミノキシジル(内服薬)の国内承認薬はない
AGA治療薬ミノキシジルとは
ミノキシジルは、男性型脱毛症(AGA)および女性型脱毛症の治療に用いられる薬です。
元々は高血圧治療薬として開発されましたが、発毛効果が発見され、現在ではAGAの治療薬として広く認知されています。
ミノキシジルには、外用薬と内服薬があることを知っておきましょう!「外用薬」は外に塗る薬、「内服薬」は飲み薬のことです。
2種類の薄毛治療薬
薄毛治療に使われる内服薬は主に2種類あります。
- ①毛を生やす薬
- ②抜け毛を防ぐ薬
このミノキシジルは、①の「毛を生やす薬」に当たります。
発毛効果があるミノキシジル内服薬
ミノキシジルは発毛効果がある薬。
ミノキシジル=発毛効果
ミノキシジル内服薬は、高血圧治療のために開発された薬で、血管拡張作用があります。この作用により、血流が増加し、発毛効果も期待できることがわかりました。
しかし、日本国内ではミノキシジル内服薬はAGA治療薬として承認されていません。
ミノキシジル内服薬の効果
ミノキシジル内服薬は、外用薬と同様にAGAの治療に効果があるとされています。主な効果は以下の通りです。
- 発毛促進:内服することで全身の血流が増加し、頭皮への血流も改善され、毛根に栄養が行き渡りやすくなります。
- 脱毛予防:毛周期を延ばし、脱毛を遅らせる効果があります。
ミノキシジルの発毛効果は有名ですが、それ以外にも、毛周期を整えることによる脱毛予防の効果もあります。
ミノキシジル内服薬の使用方法
内服薬の用量は個人の状態や反応によって異なりますが、通常は1日1回、5mgから10mgの範囲で使用されます。
ミノキシジル内服薬5mg
ミノキシジル内服薬10mg
成分量が多いともちろん薬の効果はありますが、その分副作用のリスクも大きくなります。
そのため、自己判断での使用は推奨されず、専門医の指導のもとで使用することが重要です。
ミノキシジル内服薬による副作用
ミノキシジル内服薬には、外用薬よりも副作用が強く現れる可能性があります。
主な副作用は以下の通り。
- 心血管系の副作用:心拍数の増加、胸痛、低血圧、浮腫
- 全身性の副作用:多毛症、めまい、頭痛、吐き気
- その他:皮膚のかゆみや発疹
特に心血管系の副作用は命に関わる可能性があるため、既往歴がある人、現在服用中の薬がある人は、担当の医師に相談が必要です。
僕自身、心臓の疾患があり、治療開始時期にミノキシジルの服用は躊躇いました。心疾患の人のミノキシジルの服用に関しては別の記事で解説していますので、参考にしてみてください。
≫心疾患の人はミノキシジル飲めない?
ミノキシジル内服薬の国内での使用状況
日本では、ミノキシジル内服薬はAGA治療薬としては承認されていません。
しかし、個人輸入や多くのクリニックで処方されるため、AGA治療薬としては主流になっているのが現状。使用に際しては、安全性の観点から十分な注意が必要です。
副作用の救済措置が受けられない
服用は自己判断
これらの点を踏まえて服用するときは、自己判断で飲むようにしましょう。とはいえ、外国では一般的な治療となっており、日本のクリニックでも処方をしているところから考えると、健康な方が服用する分にはそこまで心配することはないと考えられます。
ミノキシジル内服薬は医師の指導のもとで使いましょう!
ミノキシジル内服薬の使用を検討する場合は、必ず専門医の診察を受け、適切な指導を受けることが重要です。ごめんなさいまた、定期的な健康チェックを行い、副作用の有無を確認することも重要です。
ミノキシジル内服薬は、外用薬と比較して効果が高いとされる一方で、副作用のリスクも高いため、医師とよく相談し、自分に適した治療法を選択することが大切です。
ミノキシジル国内承認薬はある
ミノキシジル内服薬は日本国内でAGA治療に承認されていない一方で、承認されているミノキシジル治療薬があります。それは「ミノキシジル外用薬」です。
1.リアップ(RiUP)
大正製薬が製造・販売しているミノキシジル外用薬です。日本国内で最初に承認されたミノキシジル含有の外用薬であり、濃度は5%です。
2.スカルプD
メディカルミノキ5**: アンファー株式会社が販売しているミノキシジル5%を含む外用薬です。
これらの製品は、AGA治療において効果が確認されているため、処方箋なしで薬局やドラッグストアで購入することができます。
ミノキシジル(外用薬)使用方法
ミノキシジルは外用薬として使用され、頭皮に直接塗布します。通常、1日2回、朝と夜に使用することが推奨されています。効果を感じるまでには、数か月の使用が必要な場合が多いです。
ミノキシジル(外用薬)の副作用
ミノキシジルは一般的に安全ですが、以下のような副作用が報告されています。
頭皮のかゆみや炎症
ふけの増加
使用部位の紅斑
まれに、全身性の副作用として頭痛やめまい、心拍数の増加が見られることがあります。これらの副作用が現れた場合は、使用を中止し医師に相談することが重要です。
ミノキシジル(外用薬)のその他の注意点
ミノキシジルは、治療を継続しないと効果が持続しないことが多いです。使用を中止すると、再び脱毛が進行する可能性があります。また、他の治療薬や治療法と併用することで、より効果的な治療が期待できる場合もありますので、医師と相談することをお勧めします。
ミノキシジルはAGA治療における有効な選択肢の一つですが、個々の症状や体質によって効果は異なるため、専門医の診断と指導のもとで使用することが望ましいです。